動物園に通った女の子の少し真面目なお話

こんにちは。<ぴょ>です。

気づけばもう12月。
「あれ、ついこの前まで半袖を着て、麦わら帽子をかぶってお出かけしていなかったっけ……。」なんて考えてしまいます。(夏が恋しい。)
仲良しな先輩や友人とのお出かけ、父と初めての2人旅、大好きな仲良しちゃんとの旅行、美味しかったかき氷、綺麗な景色、忘れられない夏の思い出……。いつまで経っても忘れられません。(あぁ、やっぱり夏が恋しい。)

相変わらず、スケジュール帳には隙間がないほどにぎっしりと予定が詰め込まれていて、毎日慌ただしい<ぴょ>ですが、友人にはよく「どうしてそんなに忙しいの?」と聞かれてしまいます。どうしてだろう。

 

「会いたい人には会いたいし、やりたいことはやりたいし、行きたいところには行きたいから!」

 

これ以外に理由はありません。なんて言って、理解してもらえるでしょうか?「あっちこっちに気を取られて、ふらふらするからそんなことになるんだ。」って、また言われてしまいそうです(笑)

 

それでは、ここから今回のブログの本題に入るとして、ここ最近の<ぴょ>が何をしていたのか、それから卒論に関してお話しようと思います。

何をしていたのかは、ずばりフィールドワーク。11月初めに2週間ほど、フィールドワークで上野動物園に通っていました。ゼミのみなさんはご存知だと思いますが、私は卒論で動物園のことについて書いています。そして、卒論ではボランティアさんのスポットガイドに焦点を当てています。私は学芸員資格を取得するため、今年の夏休みに上野動物園で2週間の実習をしたのですが、実習の際にスポットガイドの活動に参加させてもらったことが、今の卒論を書くことになったきっかけとなりました。園内で来園者と対面して接し、そこにたくさんのコミュニケーションが生まれているというところに興味を持ちました。

 

スポットガイドをご存知ない方もいると思うので、ここで少し説明したいと思います。
上野動物園のスポットガイドとは、東京動物園ボランティアーズという団体の、ドーセントグループと呼ばれるボランティアが、それぞれの動物舎の前でやっているガイドのことです。ちなみに、ドーセント(docent)とは英語で、美術館や博物館の展示作品を解説する人のことを指しますが、動物園では来園者に対して動物の生態などを解説します。そしてスポットガイドでは、標本や剥製、解説パネルやぬいぐるみなどの小道具を使って来園者と一緒に、動物を観察しています。

 

余談ですが、私は幼い頃から動物園や水族館の空間が好きで、よく訪れています。
みなさん、「人は一生のうち3度動物園に行く機会がある」という言葉を聞いたことがありますか?

1度目は、子どもの頃親に連れられて
2度目は、小学校の遠足で
3度目は、親になって子どもを連れて

あれ、私の人生もう何度か繰り返されている?「“一生のうちに3度”なんて言わずに、もっと行ってほしい!」と、動物園や水族館の魅力を語りたい気持ちでいっぱいですが、写真を少し載せるだけにして、これはまたの機会にしたいと思います。

 

 

 

今までは一般の来園者としてその空間にいたわけですが、実習や卒論の題材となると視点が変わってきます。一般的に多くの来園者にとって、動物園は屋外のレクリエーションの場として認識され、「楽しく過ごす」ことを求める場所なのではないかと思います。しかし、動物園には動物園の存在意義があるのです。それが、動物園の機能・役割の1つである「教育」です。ですが、さっき述べたように、来園者の多くは必ずしも学びに来ているわけではありません。そんな人々に、“どうやって教育普及をしているのか。”これが最初の注目点でした。

 

ここでボランティアの話に戻りますが、スポットガイドのボランティアさんがすごいんです。すごいなんて言葉では表現するに足りないけれど、とにかくすごいんです。何がすごいかって、動物愛と知識と来園者へのアプローチの仕方が。みなさん、コミュニケーション能力に長けています。ブースを訪れる来園者に対して、それぞれに合わせたアプローチ方法で動物の情報の提供をしていく。これは、決して簡単なことではありません。フィールドワークでスポットガイドを見学して、ボランティアの方々が様々な工夫をし、来園者をよく見ながら活動していることがわかりました。そして、ボランティアの方々が動物園において様々な役割を果たしているのではないかと感じました。
そこで、気になったことがあります。それは、動物園で活動しているボランティアを含め、動物園にいる人はそこに何を求めているのかということです。そしてそれは、スポットガイドの様子を観察したり、ボランティアの方々にインタビューしたりと、フィールドワークをすることで少し見えてきたような気がします。

フィールドワークでブースを見学していると、驚くようなことや面白いことがたくさんあります。
クイズ番組を面白おかしく進行する司会者のように話すボランティアの70代男性が、実は昔、赤面恐怖症で人と話すことができなかったとか、50代女性のボランティアが老後の居場所確保のためにボランティアをしているとか。
来園者に関しては、家族の様子です。よく「子どもを見れば親がわかる」と言いますが、それが納得できるような場面にたくさん出会いました。とても丁寧な挨拶や対応をする子どもは、親を見てその子がそうである理由がわかります。あれこれと興味を持つ子どもの親は、子どもと一緒になってブースに釘付けでした。

 

卒論を進めていくにあたって、自分が何を明らかにしたいのか。わかっているようで、わかっていないような。何かを明らかにするために、どんな道筋を立てたらいいのか、頭の中がごちゃごちゃとしていて、何かがわかると何かがわからない。そんな状態が続いています。ですが、どうしても前に進まなくはいけません。今はとにかく書いて、考えて、書いて、考えて……の繰り返しです。

不安で押しつぶされそうになるとき、お母さんのあったかい手料理や、仲良しちゃんの支えが嬉しい。ゼミに行けば、みんなの近況報告で「自分も頑張らないと」って身が引き締まる。28日のゼミで自分の考えていることを言葉にし、先生からアドバイスを頂いたことで、また少し前に進める気がしてきました。

 

卒論提出まで、あと37日
今は少しつらい時期かもしれませんが、みんな笑顔で卒業するために頑張りましょう!

以上、<ぴょ>でした。