「居心地」について

こんにちは、〈さんみ〉です。スーパーの棚に並ぶお菓子たちに書かれた「合格!」「きっと勝てる!」の文字を見て、大学生が卒論を終えると次は高校生たちの受験なんだな、と実感します。自分の受験を思い出してみましたが、受験勉強よりはるかに卒論の方がキツいと感じました。私だけなのかな……。

 

さて、以前私が担当した回のブログにて「卒論がまとまったら次のブログでバーの居心地について書きたい」と書きました。卒論もひと段落したことですし、今回はこのことについて書こうと思います。

 

私が卒論を書くにあたってお世話になった、とあるバー。調査をするまではてっきり「みんな居心地がいいから来るんだろう」と思い込んでいましたが、そもそもその場所は自分にとって必ずしも「居心地がいい場所」ではありませんでした。

 

もちろん居心地がいい時だってあります。そもそも居心地ってなんだよ、と言われるとしっかり答えられる自信はありませんが、バーにいると誰かと顔を合わせて話せるし、それってとても楽しいし、おかげでもっとここにいたいなと思えます。しかし、「もっとここにいたいな」と思うかどうかって、その時によるんです。

 

私が調査していた間に、「ちょっとここにいるのしんどいな」と感じる場面が何度かありました。誰が悪いというわけではなく、単純に私が「何となく苦手な話題だな」「この人はちょっと苦手かもしれない」と感じただけですが、そういう時は「居心地がよくない」状態であるといえるのではないでしょうか。

 

私が長く居続けたからこういう場面に出くわした、というわけではなく、ほかのお客さんだって「居心地がよくない」と感じる瞬間はきっとあります。調査をしていた時に、お客さんが少し席を外したり、いつもより早めに帰ったり、別の人と話したりしている場面を目にしました。もちろんその時の気まぐれだったかもしれませんが、私にはみなさん各々「居心地がよくない」状況から抜け出そうとしているように思えた時がありました。もしかすると居心地は、自分で管理するものなのかもしれません。居心地がいい時にはその心地よさを存分に楽しんで、「ちょっと違うな」と思ったら少しその場から距離を置く。あのバーのお客さんたちはそんな風に過ごしているように見えました。

 

一体私はこの文章の中で何回「居心地」という単語を使ったのでしょうか。そもそも自分の好きな場所を「居心地」という曖昧な単語で説明しようとするのが難しい話だったかもしれません。素敵な場所なんだよ!ということをもっと上手に書きたいのですが、まだまだ色々な力が足らず……。自分の言いたいことをちゃんと伝えられるよう、鍛えていきたいと思います。鍛える方法はこれから考えます。〈さんみ〉でした。