こんにちは。梅雨明けから既に1ヶ月近くが経とうとしていることに驚きを隠せない<かたくり子>です。
前回のブログ担当の〈たいやき〉さんの前置きを読んで、そういえば今年もセミがたくさん鳴いている季節になったなと改めて感じました。いよいよ夏休みが近づいてきてきましたね。そこで今回は夏の虫であるセミについてお話したいと思います。
私にとってセミは、夏の虫の中で真っ先に浮かぶ虫です。人によってはうるさいと感じるのではないでしょうか。
私が小さい頃住んでいた地域は自然豊かで、家のすぐ近くにあった桜の木にはセミがたくさんいました。
そして、当時小学生だった私はほぼ毎日セミ取りをして遊んでいました。
ホームセンターなどに売っている虫取り網と虫かごを木の下まで持っていき、網をパサッと素早く木の幹にあて、セミを捕まえます。網の中で飛び回るセミの胴部分を横から抑えて持ち、かごに入れます。これを繰り返し、かごがいっぱいになったらかごの蓋をあけ、一気に逃がします。
ここまで書いていると、虫嫌いの方と当時のセミたちに申し訳なくなってきました。今考えるとかなり恐ろしいことをしたように思います。
今度はセミの種類を思い出してみます。毎日様々な声のセミの鳴き声をきくはずなのに、捕まえたセミのほとんどは茶色い羽のアブラゼミでした。セミの代表のような鳴き声のミンミンゼミや、お盆あたりに現れるツクツクボウシ、夏の始まり、終わりの夕方頃に鳴くヒグラシは一日2匹見かけられたからいい方で、普段はなかなか捕まえられませんでした。
だから見つけた時は真っ先に捕まえようとするのですが、そんなセミに限って木の上の方にいて、網が届かず諦めることが多かったです。しかしその分、捕まえた時の喜びは相当なものでした。みなさんもセミの鳴く木の前を通りかかったら、その木を観察してみてください。2種類以上のセミを見ることができるかもしれません。
そういえば、世界で一番大きなセミといわれているテイオウゼミは、日本にいるセミのおよそ二倍の大きさらしいです。普段街中で見かける虫の中でも大きめな方に入るのに、それより大きいものが存在するなんて驚きですよね。一度見てみたいですが、さすがに捕まえるのには勇気がいりそうです。
ちなみに、セミ取りだけでなくセミの抜け殻を探すことや、いまにも羽化しそうなセミを観察するのも好きです。特に羽化はなかなかお目にかかれない分、思わず見入ってしまうこともあります。まさに夏の風物詩ですね。
今はほとんどセミ取りをしなくなってしまいましたが、時々素手で捕まえることもあります。機会があったら虫かごや網を持って、また挑戦してみたいなと思っています。
セミ、もしくは虫そのものが嫌いな方もいらっしゃると思いますが、成虫は一週間しか生きられませんので、どうか嫌いにならないであげてください。
<かたくり子>