「失礼致します。」
「明治学院大学文学部芸術学科から参りました、○○○○と申します。」
「本日はよろしくお願い致します。」
最近は、こんな挨拶ばかりしております。今まではどんなふうに、形式ではない挨拶をしていたのか…と考えてしまいます。そしてここ数か月は、いわゆる「就活生」というコスプレ(スーツ×黒パンプス)をする毎日です。そのせいでしょうか、好きな洋服を着て、お気に入りのアクセサリーを身につけて、就活では使えない赤リップを塗るだけで、いつもよりワクワクしてしまいます。
余談ですが、人生初のコスプレは高校2年生の頃。部活の友人に無理やり着せられたメイド服でした。
前置きが長くなりました。
改めまして、こんにちは。<ぴょ>です。
ブログでは初めましてですね。よろしくお願いします。
今回は「出逢い」についてお話しようと思います。
みなさんは、「出逢い」と聞いて何を思い浮かべますか?
やはり、人でしょうか。「運命の人との出逢い」って言いますもんね。ですが、今回私がお話するのは、「”モノ”との出逢い」についてです。
先日母を誘い、ハンドメイドマーケットに足を運んできました。ハンドメイドマーケットを簡単に説明すると、多くの作家さんが集まり、ブースで自身の作品を販売する、そして来場者が購入するといったイベントです。
ここで、「出逢い」というワードが出てくるわけですが、出逢ってしまったんです。
「腕時計」です。
作家のお兄さんが少し変わった帽子をかぶっていたので、余計に記憶に残っています。一度はブースを通り過ぎたのですが、他のものを見ていても、頭の中はこの時計でいっぱいでした。どうしても頭から離れない。そして、気づいてしまったんです。
「一目惚れしていた」と。
すぐに、時計を迎えにブースへ戻りました。
「あれ、さっきのお姉ちゃん!」と、作家さんは私のことを覚えていてくれました。「どうしてもこの時計が忘れられなくて戻ってきた」ということを伝えると、作家さんの顔がまるで時計に描かれた花火のように、ぱっと明るくなりました。
試しに着けてみたところ、ベルトが長すぎて私の腕に合わず、その場で何度も調整してくださいました。作家さんの愛おしそうに時計を眺める表情や、優しく丁寧に扱っている姿が今でも忘れられません。
「最近の作品の中で1番のお気に入りだった。」というので、「私が連れて行ったら、お兄さん寂しくなりませんか?」って聞いたんです。そうしたら、「こんなに喜んでもらえるなんて、僕はきっとあなたのために創っていたんですね。」って。その言葉を聞いて、ずっとずっと大切にしようと強く思いました。
ちなみに、自分で時計を購入したのは今回が初めてです。
そして社会人になったら貯金をして、次にどこかで会った時には、自動巻きの時計を購入する約束をしました。
Q.なぜ自動巻きの時計なのかって?
A.自動巻きが好きだから!(笑)
私が高校生の頃に両親からもらって、今でもずっと使っている時計が自動巻きなのですが、デジタルとは違って、一生懸命動いている感じがたまらなくいいんです。「今日も頑張って動いているなぁ…。」なんて思いながら、時計を眺めるのが私は好きです。
何千とあるブースの中で、数え切れないほどに素敵な作品があっても、運命の出逢いってあるんですね。
みなさんにもこんな経験ありますか?
<ぴょ>